口論なう
※8歌のアレと11歌のアレ。
ディオメデスはどちらかというと口も達者なイメージなので(案外話長いですし!)、
なんといっても執念深くていらっしゃるので、誰かと口論になればこれまでに集積してきた
弱みやら不名誉な話をさらっと持ちだしてきては相手の古傷をえぐる、実にいやらしい戦法で
弁論不敗伝説(いやな意味で)を打ち立ててるようなイメージがぬぐえないので、
どうあがいても彼の上をいくであろうオデュッセウスに、古傷をえぐったうえに塩を擦り込んでもらった。
殊に武勇の面でのプライドの高さは半端ないから、11歌のくだりは彼にとってすごくイヤな記憶なんじゃないかなあとか!
あまり泣くようなイメージなかったんですが、そーいやアポロンにいじめられて泣いてたなあの子と思うと
途端に泣かしたくなりましたよね…悔し泣きしちゃうタイプなのかしら。それもそれでかわいいですが!(もはやなんでもアリ)
…わたくし一押しの でぃおでゅ本 トロイア詩圏モチーフ小説「トロイアの歌」のディオメデスイメージがだんだん強くなってまいりました…
計略のためにオデュッセウスを鞭打たなければならない場面での、彼の逡巡と苦悩…いやあたまりませんよあれは!!!
というわけで、パリス如き(!)に傷つけられた悔しさと、オデュッセウスを残して撤退したことへの後ろめたさと、
取り残された彼が傷ついてしまったという悲しさに打ちのめされるディオミーちゃんが見たかったんだ!!!!! ということでひとつ…
(2011.7.22)